Part5 土呂久を語り継ぐ

絵本づくり

 濱本さんの授業を受けた生徒の中に、現在(2011年)高校3年生の大戸美幸さんがいた。大戸さんはその翌年、環境教育の一環として土呂久を訪問し、自分の住む県内で起きていた公害に関心を持った。
 幼稚園生や小学生にもわかるような形で、土呂久公害を伝えていきたい。そんな思いから絵本づくりに取り組んだ。
題名は「さきちゃんの夏休み」。主人公のさきちゃんが、夏休みにおばあちゃんの住む土呂久に遊びに行く。川で遊んだあと、おばあちゃんからその川は「昔は泳いだりできなかった」と言われ、亜砒焼きによって起こされた被害について初めて聞かされる、というストーリーだ。
 「土呂久公害が風化されつつある今、この地球環境問題にも目をそむける事はできません。この絵本を通して、土呂久の事を少しでも伝えられたら幸いです」と、大戸さんはあとがきに書いている。

絵本