Part4 慢性砒素中毒症

全身にさまざまな症状

 堀田宣之医師は1975年、熊本の病院で土呂久の患者を診察したのをきっかけに、隣県宮崎の山間のむらを訪ねて、自主検診をおこなうようになった。土呂久の裁判や行政不服で、被害者の求めに応じて証人・参考人に立ち、「土呂久住民は全身にさまざまな症状を有し、多くの症状は遷延・悪化している」と繰り返し証言した。
 堀田医師が診断した91人の住民・元鉱山労働者は次のような症状をもっていた。

全身障害だと証言する堀田医師 (朝日新聞)